Cotton Candy【ベリカ限定】
カウンターの前を通り過ぎ、店のドアを開けてエレベーターに乗った。


エレベーター内の鏡に映るあたしの頬が、赤く染まっている。


店内が薄暗くなかったら、きっと美奈子達や大翔にも気付かれていた。


何で……?


さっき、大翔があたしの頭を撫でた時…


彼の香水の香りが、雅と同じ物だって事に気付いた。


たったそれだけの事なのに…


忘れていたハズの昼間のドキドキをまた思い出して、胸の奥がキュッと締め付けられた。


< 158 / 575 >

この作品をシェア

pagetop