Cotton Candy【ベリカ限定】

「何で……アンタにっ……！」


言いながら、少しずつ瞳が潤み出した。


涙が溢れて、雅の顔がぼやけていく。


あたしは、彼から視線を逸らしたくて俯いた。


「イイ天気だな。俺、ちょっと寝るから」


すると、雅が小さく言った。


嘘つき……


寝るって言ったくせに、雅はあたしの頭を優しく撫で続けていた。


ムカつく……


そう思いながらも、心のどこかで雅の優しさを感じて…


あたしの涙は、益々止まらなくなった。