ヤンキー王子とラブレッスン①【完】
「んなの、簡単」


そう言うなり、歩き出そうとするヤンキーさん。


……えぇっ?


なにが簡単なの!?


だって、あたし……。


「あなたのお名前もまだ……」


そう言って立ち上がろうとしたあたしを手で制し、金髪ヤンキーさんは、その手で髪をかきあげた。


「返す必要なんてねぇよ。
用が済んだら、とっとと捨てろ。
制服は、1ダース以上揃ってる」
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