いつか、眠りにつく日
「あと3日・・・」

 あれからクロは帰ってきていない。

 残り時間が少ないのに、と文句も言いたかったが『ひとりでできる』と宣言したのはまぎれもない私だ。

 涼太からせっかく前に進む勇気をもらえたのに、日がたつごとにそれも弱くなってきている。

 恋愛にしても涼太にしても、他人のことなら一生懸命になれるのに、自分のこととなるとてんでダメダメ人間になってしまう。

「今日も憎らしいくらい快晴」

 雨ならば蓮も練習をしないだろうから行かない理由になるのに。


 その時だった。玄関の方から何やら人の歩く音が聞こえたのだ。

 ドアを開け閉めする音。

「クロ!」
そう叫んで私は走り出した。



< 185 / 264 >

この作品をシェア

pagetop