ビロードの口づけ
8.二つの疑惑
扉に手をかけて少しためらう。
部屋に入って二人きりになったら、どんな報復が待っているのか。
チラリと後ろを窺う。
ジンはおもしろそうに口元に笑みを浮かべた。
「どうした。早く入れ」
促されて仕方なく扉を開ける。
一歩踏み出した時、部屋の中からモモカが笑顔で駆け寄ってきた。
「クルミ様、よくぞご無事で」
どうやら行方不明になったと思って心配していたようだ。
話を聞くと、クルミがいない事に気付いたジンが、いつも呼びに来るモモカに尋ねたらしい。
事情を知ったジンは、クルミが戻ってくるかもしれないからと、モモカを部屋に待機させて探しに行った。
モモカがジンに叱られたのではないかと気になったが、そんなことはなかったという。
部屋に入って二人きりになったら、どんな報復が待っているのか。
チラリと後ろを窺う。
ジンはおもしろそうに口元に笑みを浮かべた。
「どうした。早く入れ」
促されて仕方なく扉を開ける。
一歩踏み出した時、部屋の中からモモカが笑顔で駆け寄ってきた。
「クルミ様、よくぞご無事で」
どうやら行方不明になったと思って心配していたようだ。
話を聞くと、クルミがいない事に気付いたジンが、いつも呼びに来るモモカに尋ねたらしい。
事情を知ったジンは、クルミが戻ってくるかもしれないからと、モモカを部屋に待機させて探しに行った。
モモカがジンに叱られたのではないかと気になったが、そんなことはなかったという。