謁見の間の扉の前には誰もいない。
 だが、よく見ると扉の上部左右に監視カメラが取り付けてあった。

 二人が扉の前にたどり着くと、まるで自動ドアのように扉が内側に開いた。
 扉の内側に入ると、内側から人が開閉している事がわかった。
 監視カメラで誰が来たか確認しているのだろう。

 そこは十メートル四方の空間になっていた。
 今入ってきた手前の扉に二人、その正面にある奥の扉に二人、衛視が立っている。
 左手の壁には監視カメラの映像と思われるモニタが四つ埋め込まれていた。

 ロイドが用向きを伝えると、衛視が奥の扉を開いてくれた。
 二人が謁見の間に入ると扉は静かに閉ざされた。

 扉の奥には広大な白亜の空間が広がっていた。
 コンサートホールのように高い天井には煌びやかなガラスの装飾に彩られた巨大な照明が設置され、大理石の白い床と壁が部屋を明るく感じさせた。

 入口の扉からまっすぐに赤い絨毯が敷かれ、正面にしつらえられた階段の上の玉座まで続いていた。

 玉座には王が座っている。
 広い部屋の中には、王とロイドと結衣しかいない。

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