Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~



3月31日


明日から志織が会社に復帰し、涼が保育園に通う。


志織は涼の保育園に持って行く物を揃えるのにてんやわんやだ。



「恭介さん、暫く涼をお願いしますね」


と俺に涼を押し付けてミシン掛をしている。


何でも保育園バッグを作らなきゃいけないらしい。


アイツは凝り性だから此処数日掛かりきりだ。


「パーパー」


「ん?」


涼がボールを持って来て


「パーパーポイ」


あ~ボールを投げろって言ってんだな。


「涼、行くぞ」


「ポイ ポイ」


ボールを転がすと取りに行く。


「パーパーポイ」


――





コイツは飽きないのか?


何回やらせりゃ気が済むんだ。


「涼、もういいか?高い高いしてやっから」


「パーパー」


俺に抱き着いて


「ほら」


高く上げてやると



「キャッキャーキャー」


喜んでる。


――





これも何回かさせられ漸く気が済んだのか俺の膝に収まった。


「涼」


「パーパー」


涼が俺の顔を見て笑ってる。


「涼は明日から保育園に行くんだぞ。ママとちょっと離れるけど我慢してくれな。パパな、もう限界なんだわ。どうしてもママが会社には必要だからな」


「マーマー」


「ん。涼はパパに似ていい子だからな、大丈夫だな」


「パーパーキャーキャー」


「ん」




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