消えぬ想い

chapter12 お互いの想い

-矢野Side-

なんだろう。この感じ・・・。


俺って・・・こんなにSだったか?

否、アイツが可愛すぎるのか?

・・・ツンデレGirl

今日、友乃と話付けるか。

つっても、今日いるかな・・・。
夜遊びの激しい、たらしの女。



―――――――ガチャッ

「んっ・・・だ・・・め」

「何が?」

「かえ・・・って・・・き・・ちゃ・・う」

「知らねぇよ。」

ドアを開けたと同時に聞こえた喘ぐ声。

男のほうは、辛くなさそうだな。

友乃が、あそこまで、喘ぐなんてな。

俺に、気づいてないのか。

「なにやってんの?」

「快斗・・・。」

「なぁ、誰?あれ」

それはこっちのセリフだよ。

どこの誰かなんて興味なくなったけどな。

「お前こそ誰だよ。まぁ、興味はないから、それ以上喋るな」

「快斗どうしたの?」

「話があるから、全て言う。俺は、お前に愛も、想いも何もない。お前には、興味がなくなたって事だ。だから、このあとは、そこに居る男でも誰とでもくっつけばいい。
別れよう。俺は、ここから出て行くから。」

「そんな・・・。快斗」

「気安く名前なんて呼ぶな!男たらしが。じゃぁ。楽しんで」

―――――――バタン

「・・・はッ・・・ハハハハハ」

ほんと笑えてくる。

別れる時だけ。嫌そうな顔して。

お前に興味はないんだよ。自分の女に手出されても動じなかった。

どんだけ俺は冷静なんだよ。

「ハハハハハハハハ」

笑い声だけが、空に響いた
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