消えぬ想い

chapter15 夏休み

夏休み、満喫中の、私と葵。

つうか、吹奏楽部の皆様。

練習どころではなく、とてつもなく暑苦しい音楽室。

だれてます。喋ってます。廊下に行きます。

なんにせよ、41人ですもん。楽器多いですもん。二酸化炭素の排出量半端じゃないですもん。

というわけで、サボってゲーセンにいます。

「やっぱ、サボりっていいねw」

「笑ってる場合じゃないっツーの。メールが途絶えないんだけど」

「誰から」

「えっとー矢野w」

「なんで」

「なんでもクソもないでしょ?うちらがサボってるから」

「はぁ。1日くらい休んだっていいでしょ」

軽っ

1日くらいって・・・。

軽っ

あ。

そういえば・・・。

「チューナー!」

「はぁ?チューナーがどうした」

「壊れた。」

「買え。」

「うん。買う」

バカ丸出しだw

「そーいえばさ、コンサートって、演出どうするんだろ」

「演出ー?」

「演出なら、この私に」

・・・奏音。

お前はいつからそこに。

「矢野を、真っ青に染めて、鼻だけ赤くして、顔白くして、ポッケとしっぽつけて、ドラえもんにする」

「あぁ?」

・・・矢野。

お前もいつからそこに。
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