大切な人に想いを伝える魔法の言葉



このようにお客さんとして、

お店でサービスを受ける際のありがとう、はもちろん。

他にもたくさんのありがとうが巡っているものです。



家の中で家族と交わすありがとう、

仕事をしている中で贈り合うありがとう

メールの送受信の中で出会う文字のありがとう、

テレビの中でドラマや情報番組で囁かれるありがとう

ブログやツイッターやフェイスブックの中に明記されたありがとう。



実際に意識して数えてみることで気づいたのは、

世の中にはありがとうという言葉であふれていて、

その中の一部には特に印象に残るありがとうがあるということ。


ありがとうに敏感になることによって、

同じありがとうの伝え方でも違いがあるし、

その違いの多くは特別さを感じるもので、

言われて嬉しかったり相手に好感を持てるようなものでした。



ほとんどのありがとうとちがう、

一部の”特別にうれしいありがとう”には、

自分の予想以上の想いが込められていました。


過去に何度か

「ありがとうございました」

とだけ言われていたにもかかわらず、

急に

「いつもありがとうございます」と

言っていただけるのは、予想以上の言葉です。


それに、「いつもありがとう」と

どんな場面でも言えばいいというわけではありません。


初対面なのに「いつもありがとう」と言われるのは、

イヤなキモチになることは少ないかもしれませんが、

少し違和感を覚えてしまう可能性だってあります。


「他の人と勘違いされているのかな?」

「いつもありがとうとマニュアルで決まってるのかな?」

「”とりあえず”いつもありがとうと言ってるだけかな?」


などなど、明確に思うかどうかは別として、

心に一瞬うっすらと過る違和感があるはずなんです。

そんなリスクを冒しながらも、「いつもありがとう」と伝える。


こんなふうに想像してしまうと、

相手からのありがとうに対して、

喜びを感じずにはいられなくなるのです。



ありがとうとだけ言っておけば

何事もなく過ごせてしまうかもしれない場面で

「”いつも”ありがとう」と想いを乗せてくれること。


それは、自分を認識してもらえていたり、

一人の人間として扱ってくれているという、

本来、あたりまえなのかもしれない人間関係を、

”ありがたいこと”として実感させてもらえる、

愛情表現のひとつなのではないでしょうか。



「ありがとうございます」

と、

「いつもありがとうございます」

たった3文字ちがうだけですが、

そのちがいは大きなもののように思います。


そもそも、ありがたいと思う気持ちを

持ってもらえること自体がありがたいことですが、

ありがとうがあふれてしまっている分、

物足りなさを感じてしまったりもしちゃいます。


だからこそ、

相手が予想できないような、

ありがとうを伝えることによって、

その感謝の深さや重さというのは、

より明確に、鮮明に、相手の心に響くだけでなく、

それに見合うくらいの深さや重さの

愛情が自分にも返ってくるのです。


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