大切な人に想いを伝える魔法の言葉



さらに、まだまだ歩くのがおぼつかない0歳のムスメを

僕が抱っこしたり、奥さんが抱っこしたりするのですが、

その抱っこの受け渡しのときに、

決めている「いってらっしゃい」と「おかえりなさい」の使い方があります。



それは、どちらかがムスメを抱っこしながら

相手にムスメを渡すときには

「いってらっしゃい」とムスメにいい、

迎える側は「おかえり」と伝えるというものです。


はじめはフザけて使っていたのですが、

よく考えてみるととても大切なメッセージとして

ムスメに伝わってくれているんじゃないかと

思えるような気づきもありました。


それは、どちらか一人が、

どちらか一方の言葉だけを伝える

役割をもたせなかったという点です。


極端な例かもしれませんが、

家を出かけるときに

「いってらっしゃい」と家族に言われ、

ホテルのフロントスタッフさんにも、

家に帰るときに

「いってらっしゃい」と言ってもらえる。


それに似た感覚で

父親からも母親からも、

「いってらっしゃい」と

「おかえりなさい」を同時に聞けたら、

どちらともが帰る場所であって、

二人ともムスメを待っているという風に

伝わっているんじゃないかと願いながら。


母親はもちろんですが、

父親である僕自身も含めて

ムスメにとっては二人ともが

帰る場所であったらいいな、

安心できる場所であったらいいな、

そんなメッセージが0歳の子に伝わるのかはわかりませんが、

少なくとも、親である僕たち二人にとっては、

どれだけ疲れているときだったとしても、

ちょっと誇らしいというか、幸せな気分に満たされます。


わが子に限らず、

安心してほしい人や、

ずっと待ち続けたいと思える人がいたら、

ぜひ「いってらっしゃい」という言葉で

送り出してあげる役割を担ってみてください。


その言葉を伝えるだけで、

その相手は安心して自分の行き先まで

たどり着くことができるはずです。


そしてきっと、

ちゃんと目的を果たしたあとは、

あなたの元に笑顔で帰ってきてくれるでしょう。
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