どれだけ仲がいい二人であっても、

四六時中いっしょにいることはできません。


遠距離恋愛であっても、同棲していたとしても。

恋人でなくて、職場であっても同じです。

出張に行ったり外出に行ったりするときは

どんな仕事にもつきものだと思います。

そんなとき、同僚に対して

「いってらっしゃい」と

ちゃんと声に出して送り出せたら、

なんだか味方が待ってくれている気がして、

外での仕事をがんばるエネルギーになるはずです。



さて、この「いってらっしゃい」という言葉は、

出ていく側ではなくて、待っている側の言葉です。

これから外に向かって、新しい世界に向かって、

旅立っていこうとする人に向かって、

ずっと同じ場所に居続けることを

約束するような言葉でもあるのです。


同じ場所で待ち続けてくれる人がいるのは、

ものすごく安心できる状態です。

安心できるからこそ、もっと遠くへ、

もっと全力を出し切ろう、そんな風に

自分の中にエネルギーがみなぎってくるのです。



つまり「いってらっしゃい」と伝えることは

「ここにいるよ」という宣言としても

相手に伝わるんじゃないでしょうか。


がんばって疲れてしまったり、

うまく行かなくて諦めたくなって、

帰りたくなったら待っていてくれるような。


退路を断つというがんばり方もあると思いますが、

多くの人にとって、自分が外でチカラを発揮できるのは、

帰る場所があって、待ってくれている人がいるからこそなのです。

その人との大切な場所を守るために、そして、

その場所に笑顔で帰り着くために、がんばれるんだと思います。


「いってらっしゃい」と

ちゃんと言葉にして伝えることによって、

一人ずつ別々にがんばっている状態ではなく、

場所も役割もちがえど、

それぞれの自分の置かれた立場にあわせて、

お互いがいっしょになって、一生懸命に、

がんばっているような、つながりを感じられるのです。

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