銀棺の一角獣
騎士たちとの再会
　動きやすい服に着替えたアルティナに肩を貸して、キーランはアルティナを室外へと連れ出した。


「本当は君の体力が回復するまで待ちたかったんだけど、そうすると彼らの方が危ないから――」


　キーランの説明に、アルティナは表情を曇らせる。歩きながら、キーランはアルティナに彼女の騎士たちが置かれている状況を説明してくれた。

　前後を護衛の騎士たちに挟まれて、キーランの肩にすがりながらアルティナは長い廊下を歩き続ける。

　三日間絶食している間はベッドに横になってはいたけれど、あまり眠ることができなかった。

　薬をもらって一応睡眠はとったけれど、まだ本調子にはほど遠い。キーランの肩を借りていても、廊下があまりにも長く感じられる。


「――アルティナ女王をお連れした。扉を開けてくれ」


　ふらふらになりながらたどりついた先は、兵士に厳重に守られた扉だった。

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