ロンドンから東京へ、半年ぶりの帰国――
 こちらでは既に梅雨が明けていて、これから燦々とした夏が訪れるという頃だった。

 スーツ姿じゃない潤哉さんと出かけるのは久しぶりで、シンプルな白いシャツが似合っていていいな、と目を細めた。

 飛行機を降りた後は、『雪中花』から迎えのハイヤーが来てくれて、箱根方面へと向かった。

「楽しみですね。赤ちゃん」
 そう、ずっとこの日を楽しみに待っていた。まだ一度も会っていない赤ちゃんのこと。

「ああ。そうだね。性別はどっちだって」
「女の子ですって。女系家族なのかな、やっぱり」

「森重なら婿入りでもうまくやれそうな感じがするな」
「そうですね。すごくソツなくお世話にしてくれる旦那様って言ってたし」

「君もそういう方が好きか?」

 普通に聞いたのかな? なんとなく視線が試すようで。やきもちかもしれない?

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