片付けを終えて支度を済ませる頃には、お昼近くになってしまっていた。

「今夜は和食にしましょう? 私が作ります。それで、マーケットに出かけたいなって思ってるの」

「いいよ。せっかくならノッティングヒルへ行こうか。近くでランチをしよう。猫連れっていうのが面倒だけどね。テラスのあるところならOKだろうし」

 なんだかんだ言って、猫が一緒でも入れるお店を考えてくれている潤哉さんは、やっぱり優しい。

 でも、機嫌が直ったわけじゃないみたい。

「あ、そうだ。お魚を買ってきてあげたらどうかな」
「結局、猫中心か」

 上司のご機嫌とりするのも、秘書の立派な役目だと思う。
 家の中でもそれは変わらない。大抵は私のしようとすること、潤哉さんには悟られている。

「せっかく、思いついたのに」
「分かってるよ。落ち着いたら出よう」

この作品のキーワード
社長  秘書  オフィスラブ  甘々  独占欲  婚約者  セレブ  キス  大人  結婚 

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。