天使の舞―前編―【完】
乃莉子は小首を傾げ、警戒しながら近寄ってみた。


フワフワと浮かぶ球体は、まるで生き物のように動いている。


乃莉子の手をグーに握った位の大きさの球体には、よく見ると中に、白い羽が一枚入っていた。


不思議なこの物体に興味をそそられた乃莉子は、しばらくそれに見入ってしまった。


ポン!


シャボン玉が弾けるように、突然球体が割れた。


「きゃっ…。」


乃莉子は小さく声をあげて、驚いた。


無意識に乃莉子は、目を瞑ってしまったようだ。


恐る恐る目を開けた乃莉子の目の前には、どこから現れたのか、青年が立っていた。


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