月夜の翡翠と貴方

不器用な、もう一度、抱きしめる腕に




ー…ねぇ、母様。


わたし…ご挨拶、ちゃんとできてる?


ー…ええ、とっても可愛らしいわ。


…本当?

もちろん。マリアはきっと将来、美しい女性になれるわね。


やったあ!

わたし、母様のような、立派なひとになりたいな。


…私のように?


うん。お優しくて、とても綺麗な…


…ありがとう。


見ていてね、母様。ずっと、わたしの近くにいてね。

わたし、きっと母様の誇りになるようなひとに、なるから。


そのときには…もっと綺麗に、ご挨拶ができるようになるね。


ー…ええ。ずっとマリアを、見ているわ。







「突然、申し訳ありません。ご無礼を承知で、ロディー様にお伝えしたいことがあって、参りました」


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