たった一試合、君と私の甲子園

終戦

そして第二セットが始まる。


みんなの足取りも重い、
そして私も・・・


なんの作戦もないままコートに向かうんだ、
仕方ないことかもしれない・・・


でもこんな感じで、一方的に負けて
終わりたくない・・・

私が頑張って来たことこんな形で・・・
私たちの夏をこんな形で終わらせたくない!!



「みんな!!」


コートに向かうみんなに美優が声を掛ける、
みんなは力なく振り返った。



「声出して行こうよ。」


「えっ・・・?」


「元々格上の相手じゃない、
今更何を落ち込むことがあるの?
負けても仕方がない、勝ったらもうけもの。
そうでしょ?」


「美優・・・」


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