たった一試合、君と私の甲子園
無神経男
後日、甲子園の抽選会が行われた。


神楽高校は大会四日目の第三試合。
やっぱり私は見に行くことができないみたい・・・

仕方ないか・・・私が帰ってくるまで
勝ち続けてもらうしかないね。


♪♪♪♪♪


そんな時携帯が鳴った。


宏大・・・


「はい、もしもし?」


「美優か、俺や。」


「うん、どうしたの?」


「悪いなぁ、初戦は四日目になったわ。」


「そうみたいやね。」


「一日目とかやったら見に来れたのになぁ・・・」


「フフッ。 でも勝ち続けてくれるんでょ?」


「もちろん。 一試合じゃなく
二試合見せたろうと思っただけや。」


宏大・・・


「しっかり勝ち続けてよね?
負けたら承知しないんだから!!」


「わかっとう、任せとけ!!」


「うん。」


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