金色の師弟
師匠のプライド

寄宿舎内の食堂は、普段よりも人で溢れていた。

何故なら、先日のオネスト王国の山賊討伐任務がメルディとシェーダの合同で行われ、シェーダの軍が一時的にメルディに滞在しているからだ。
二日程メルディ王国で休息を取り、シェーダ王国に帰る。

「人が多いねぇ」

「ですね。どこか空いているといいのですが」

ルイは先輩騎士のカトルと共に、食事を乗せた盆を手に辺りを見回した。

ルイは近衛兵の中に同期の者はおらず、先輩騎士の中でも年が近く気さくなカトルと親しい。

男性にしては小柄な体格で、光の透けた澄んだ黒の髪と同じ色の瞳を持つ。
短く切られた髪のせいか、童顔がはっきりと現れ、若く見られることもしばしば。

肋骨までしかない丈の短い深緑の上着からは黒のインナーが覗く。
上着と同じ色をしたパンツは、膝まで覆う茶色のブーツの中に入れられていた。
腰には鞘に収めた剣がぶら下がっており、すぐにでも戦闘が開始出来る。

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