☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
塾にも通った。


剛も時間があるときには、勉強を教えてくれた。


剛は教えるのがうまくて、塾の先生よりも教え方がうまいくらいだった。


頭がいい彼氏がいるというのは、こういうときにすごく助かる。


梓は、最初のうちはわたしと一緒に勉強していたものの、二週間もたたないうちに脱落し、わたしの勉強中は、となりで寝転がって、少女マンガを読んだりしていた。




しかし現実には、高校三年生になってから医学部を目指すというのは、かなり大変なことだった。


もともと成績が優秀な人ならともかく、わたしは特に優秀でもなく、かといって成績が悪いわけでもなく、いわゆる平均に位置していた。


それでも目指すものと、やりとげようとする強い意思があれば、少しずつ目標へと近づいて行けるものだ。


わたしは毎日勉強を重ね、高校の成績も徐々に上位に上がってきた。


梓と一緒に遊ぶ時間は大幅に減ってしまったけれど、梓はわたしの夢を理解し、応援してくれた。


それは剛も同じだった。


剛はいつも、わたしのことを理解してくれる。


わたしを心から応援してくれる。


そしてわたしを支えてくれる。


最近はデートというより、勉強会みたいになってしまっているけど、剛との絆はますます深まっている。


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