手術前日の夕方からわたしは、病院に入院することになった。



手術前の処置として、子宮口にラミナリアを入れられ、すごく痛い。


一晩かけて、子宮口をゆっくり開くのだ。


手術が終わるまで、飲み食いは禁止されている。




わたしは病室のベッドの上に横になった。


白の枕の上にいくつもの涙の雫がしみこんでいく。



お母さんは面会時間が終わるまで、わたしに付き添っていてくれた。


少しでも痛みが減るようにと、わたしの背中を優しくさすってくれた。



けれどもお母さんの心遣いさえも、暗黒のようなわたしの心には、何のなぐさめにもならなかった。



明日が来るのが怖かった。


いっそ、夜が明けないでほしいと願った。






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