☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
かっちゃんに、久し振りにキスされて、胸が熱くなった。


このときは、もう一度前みたいに、かっちゃんと元通りになりたいと思った。


そうなれると思った。


赤ちゃんのことで、かっちゃんを許せないと思う気持ちもあったけれど、それでもわたしはかっちゃんのことが、やっぱり好きだから。



しかしわたしはそのとき、わたしたち二人の様子を、気に食わない様子で見ている視線があることに、気づいていなかった。





かっちゃんがみんなにそう言ってくれたことで、わたしが援助交際していたとか、不良とやりまくっていたとか、そんな噂は聞かれなくなった。



けれども嫌がらせは相変わらずつづいた。


机の表面を真っ黒に塗られたこともあった。


下駄箱に釘が打ち込まれていたこともあった。


先生はいじめに気づいていたけど、対処の仕方が分からないのか、いじめをするなと言うだけで、何の効果もなかった。



それでもまだ学校に行くことができたのは、かっちゃんだけはわたしの味方でいてくれたから。


かっちゃんのすすめで、使っていた携帯電話は解約し、新しいものを買った。


新しい携帯電話には、家族の番号とかっちゃんの番号のみ登録した。




しかしこれから、さらなる嫌がらせがわたしを襲う。


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