奇妙な関係 ~オスとワタシの奮闘記~

躾のお時間

いつもの如く、目覚ましの音で目を覚ました。


時計の針は真っ直ぐ一本になっていて、今日もバッチリ朝6時を示している。


パジャマのまま1階におりるといい匂いに釣られるがままリビングへと足を進めた。



「おはよー」

「あら、おはよう」



お母さんの顔見ると和むよ。


お父さんは真剣に新聞を広げて読んでいる。


怖いよ顔が……。



「今日会社に行くのか?」

「うん行くよー」

「体はもういいのか?」

「まだちょっと痛いけど平気」

「無理はするなよ」



顔は怖いが優しいお父さん。


私が雄の中で唯一まともに顔を見る事ができ、話ができるのはお父さんだけ。


雄として見ないから平気なんだろうな。






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