プラチナ・ラブ
学園長の娘
大翔side

最近はよく屋上で西崎と会うようになった。

他愛のない話をして、チャイムが鳴ったら戻る。

たったそれだけ。

お互いのことを詮索したりはしない。


ただ……似たような悩みを抱えてるのは分かる。


「浅海君って毎日ここに来てるの?」

「あぁ。
ここが一番落ち着くからな」

「分かるかも。
あたしもここにいると落ち着くんだ~」

「つーか、お前ここにいるのバレたらヤバいんじゃねぇの?」

「大丈夫。
今、あの人学校にいないから」

「あの人って……学園長?」

「うん。
出張でいないの。
だから大丈夫だよ」


お母さんって呼ばないのか……。

いや、呼びたくないとか?

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