プラチナ・ラブ
遂に。
大翔side

いよいよ三者面談の日がやってきた。

俺が朝家を出る時、タカさんはずっとソワソワしてた。


何分前に行ったらいいか、とか

どんな格好で行ったらいいか、とか

何を話したらいいか、とか……


昨日からずっとこんな調子。


俺もだれかに三者面談に来てもらうのは初めてだけど、タカさんにとっても保護者として出席するのは初めて。

しかも同じ日に二人分もの面談をするんだ。


「大翔……俺はもしかしたら今日は仕事に集中できないかもしれない……」

「いや……仕事はちゃんとやってきてください」

「大翔と花音ちゃんの三者面談……緊張するな……」

「別に大した話はしねぇから平気だよ。
進路なんて決まってねぇし……」

「そうなのか?
やりたいこととかないのか?」

「特には……。
とりあえず、自立してタカさんに恩返ししていかないと……」


こうやって住ませてもらってる上に、学費まで払ってもらってるんだから……。


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