冷たい旦那様
涙、涙。


「…ん…?」



翌朝、玄関のドアの閉まる音で目を覚ました。


私、結局あのまま寝ちゃった…?


目を擦りながら時計を見ると、短針は7を指していた。


しち…じ…?………えっ7時!!?


脳が途端に活性し、勢い良く部屋を飛び出す。


リビングには誰も居らず、テーブルの上に置き手紙が。



“綾へ 仕事行ってくる”



最悪……ていうか最低だよ私…。


疲れてる悠人にご飯も作らず、気持ち良く熟睡してたなんて……。


あり得ない。どんな嫁だよ!!!


ごめん…ごめんね悠人……。





< 12 / 41 >

この作品をシェア

pagetop