【短編】意地っ張りなキミに。
7.意地っ張りなキミに


「……ん……」



そんな声を漏らして沙羅が目を覚ましたのは、それから2時間近く経った頃だった。


その間、俺は家に連絡を入れたり、夕飯をご馳走になったりしながらも、ずっと沙羅のそばにいた。


ちなみに、今日はもう遅いし、良い電車もないため、このまま沙羅の家に泊まることになっている。


もちろん部屋は別だけど……。


それでも俺は、沙羅と同じ空間で過ごせるだけで嬉しかった。






「気が付いた?」


そう言って、まだ寝惚け眼の沙羅の顔を覗き込む。



すると沙羅は、少し無言で俺を見た後、
その目を二倍くらいに広げガバッと起き上がった。




「あ……

歩夢っっ!?」





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