[続2]素敵過ぎる恋愛…あなたの世界へ
そんなかんなで…月日は流れ、和俊も小学校へ入学する年となった。

もちろん、それまでになにもなかったわけではない。

たとえば、幼稚園入園の時は・・・


「和俊が入る幼稚園を買収しておく。
 どこに入れるんだ。」

私は目が点…だった。

なぜにそこまで、するんだって思ったの。

私は、貴俊さんと知り合う前は普通が一番だったから、

息子にも普通にしてほしいと思った。

貴俊さんは自分で会社を興して今日のtakatoを作ってきたから、

息子にも親の七光りではなく、できるだけ自分の力をつけてほしいと思った。


何を言っても買収して傘下に収めると聞かない貴俊さんに

私は切り札を使った。


『貴俊さんがどうしてもそうすると言って母親である私の意見も聞かないと言うなら…実家に帰らせていただきます!!』


その言葉は貴俊さんの気持ちを動かすには十分すぎる破壊力。


「分かった…愛美に任せる」


貴俊さんからその言葉を引き出せればそれでおしまい。

まったく何を考えているんだか…
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