擬人化World!!

電子レンジの場合(未)




「今日はコンビニ弁当かぁ」

 コンビニの袋片手に帰宅する。
 扉に手を掛けて、デジャヴに襲われた。

「違う……」

 扉が、いつかの懐かしい白地にピンクフリルの扉になっている……。

「まさか……」

 家に入り、リビングに直行する――が、テレビはいつものテレビだった。

「あれ……擬人化してない?んー……あ、ただいま」

 首を傾げつつ、テーブルにコンビニの袋を置いて洗面所に行く。

 いつもの手順で部屋着に着替えると、コンビニの袋を持ってキッチンに向かう。

「あっためよーっと」

 どうせ帰る途中で冷めちゃうから、コンビニでは温めないでもらった。

 袋から鮭弁当を出して、周りの醤油の袋やらを外す。
 意気揚々と、電子レンジに向き合うと――。

「えぇぇええぇぇぇ?!」


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