ギルディラヴ~社長と誓う偽りの愛~
躊躇いも緊張感も…風宮さんのキスの嵐にかき消されてゆく。



ほんの僅かに開いた唇を逃がさず、風宮さんの舌が私の口腔に侵入する。


私は全てを彼に預けた。誰かに自分の身を委ねるなんて初めての経験。


彼のコトだから、強引な感じに突き進むんだと思っていたけど。


私の肌に触れる彼の指先は繊細で優しかった。


さすがに一つに繋がり合った時は、


身体を壊れるんじゃないかと思う激痛を味わった。



「十和子っていくつ?」


「え、あ…26歳…」


「俺と同じ歳か…何してんの?」


「社長秘書…」


「社長秘書?へぇ~」



アフターはテレ臭かったけど、風宮さんの腕枕の中。彼の方から積極的に話しかけてくれた。


彼の肌に触れて分かった無数の傷痕…

何だろう?この傷痕は。
彼は本当に警察官で市民の安全を守る為に負った傷?


一夜限りの相手なのに、私はあれこれと彼の素性が気になった。
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