クールな彼が好きすぎて困るんですが!!


タイミングが、良いのか悪いのか。


校門を出た瞬間、そこに立っていた松川くんに驚く。




「…え…何でここに…?」


「…いや、本当は弓道場前に居るの分かってたんだけどさ。何か取り込み中みたいだったし、ここで待ってよーかと思って」




松川くんはそう言い、ニカッと笑った。


その笑顔に………堪えていた涙が溢れてしまった。




「えっ…!?おいどうした立本?」


「ちがっ……ごめん何か…っ」


「あー。松川泣かせた~」


「えっ俺!?俺のせいなの!?」



美喜ちゃん、あたしが何が原因で泣いてるか分かってるのに、あえて言わなくていいように誤魔化してくれてる。


松川くんも……心配してくれてる。



ありがとう二人とも。


涙は、少しの間だけ許して下さい。





山田くんの気持ちに気付いた日。


恋の苦さを知りました。






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