獣は禁断の果実を蝕むのか。

「すみません。」


ド緊張しながら、車に乗り込んだ。


車の中は、やっぱり専務の甘い香りがして。


妙にドキドキと鼓動が高鳴る。


「まずは、その服装。何とかしないとですね。」


キタ!!!!


やっぱり!?


頭の中を駆け巡るのは、どこかの会員制とかって高級なショップで、上から下まで


「適当に見繕ってくれ。」


って、ブラックカード出しちゃうんでしょ?


まさに、女の子の夢が現実になっちゃう!?


テンションはダダ上がり。


こんなお詫び、最高!!!


なんて思っていたのはついさっき。

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