ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
五十嵐くんの腕の中で




「バカッ!
心優っ!!」


そんな五十嵐くんの叫び声を、空中で聞いた気がした。


地面に着地するとき、痛いかな。


一瞬、そんなことを考えて……。


ギュッと固く目をつむった。


でも、次の瞬間、気がついたら……。


「……え?
あれ?
痛く……ない」


あたしは、五十嵐くんの腕の中にいた。
< 27 / 420 >

この作品をシェア

pagetop