総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜
Battle 4
[獄炎]襲来
――その知らせを受けたのは、私が起きてからしばらくの頃だった。
『おい、飛鳥!』
ちょうど紅茶を飲んでいた私は、荒々しく開かれたドアの音に飛び上がった。
慌てて振り向けば、そこに立っていたのはケータイを握った東。
よほど焦って走ってきたのか、肩で息をしている。
『? どうしたんだ東』
「れ、[裂空]の倉庫が…[獄炎]に襲撃された!」
『!!』
その言葉を聞いた瞬間、私は勢い良く立ち上がった。
『それ、本当か!?』
「あぁ!倉庫にいた苓から入ってきた連絡だ!!」
東はそう言うと、持っていたケータイを私の手に押し付けてきた。