笑う門にはオレ様がきた!!
9特別編 堀江三兄弟のある日
オレはちょっとした用もあって
久しぶりに実家に来ていた。


「呼んでもいないのに
和がうちにくるなんて珍しいな。」


と、堀江家の長男である雅が言う。


「兄貴、そりゃ、
オレだってたまには来るさ
まっちょっと昔の資料を
取りに来たんだけどね。」


「和兄、昔の資料って?
今さらそんなもん引っ張りだして
どうするんだよ。」


と、相変わらず真面目な弟、匠が聞いてくる。


「ったく、お前は相変わらず
細かい事を聞くよな?
大体、どうしようがオレの勝手だろ。」


どーもうちの兄弟どもは
男の癖に細かい事を
あー出もないこーでもないと聞いてくる。


オレはまだこの業界に
入り始めた頃に使っていた資料を
心音の為に取りに来ていた。


最近、
ますます勉強熱心になった心音に
何かしてやりたかった。


何てったって
オレは心音の師匠だからな。






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