笑う門にはオレ様がきた!!
師匠は確かに女子社員、
いや全ての女の人が認めるくらい
悔しいけれどーーー


カッコいい


赤みがかった茶色に染められた髪は
無造作に毛先を跳ねさせ


切りっとした眉毛に
スッキリとした一重の目元


そして色気が漂う少し厚めの唇


180は軽く越える身長にやせ形の体型……


じゃなかった。


やせ形だと思っていたら
意外にも筋肉質で逞しい体だった事を
さっき知ったばかりだ…。


思い出して顔が瞬間的に赤くなるのが
自分でも分かる。


ちょっと刺激が強いよ…。


ダメだダメだ。


何か勢いで師匠のお家に
住むことになったけど


こんなんじゃ
私の心臓がもたないよ。


よぉーし
こうなりゃ
ここを出ていけるように
なれば良いんでしょ?


つまりはさ、


一日も早く師匠から技術を学んで
早く弟子から解放してもらおう。


そんなことを考えながら
一人で入るには広すぎるお風呂に
ゆったり入るとその日は
あっと言う間に眠りに堕ちた。




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