笑う門にはオレ様がきた!!
今回、
師匠が連れてきてくれたのは
あの水族館だった。


久しぶりに私は来たんだけれど
やっぱり初めて来た時と
同じ気持ちになれた。


「師匠、私ね
やっぱりデザインの道に
進んで良かったです。」


巨大な水槽を前に
興奮気味の私が言う。


同じく並んで見ていた師匠は


「そっか」


って、それだけ言うと
伏し目がちに少し笑って
私の頭をまたくしゃくしゃっと撫でる。


途端に私の心臓が一気に加速する。


私、師匠の大きな手で


頭撫でられるの好きだな…。


この手にずっと


触れられていたいよ。








< 54 / 212 >

この作品をシェア

pagetop