オオカミヤローに捕らわれて

★容赦は存在せず★ 《Side -Toga-》

かったるい特別学習を受けて、帰ろうとした矢先。


「なぁ統牙。今日どこか寄ってかね?」


オレが最も気を許してる友人の中曽根 道《なかそね みち》が話しかけて来た。


「悪い。迎え来てんだわ」


「そっか、じゃあ仕方ないな」


道は勉強はまあまあだが運動神経は良く、スポーツは何でも楽にこなせる。


オレ共々様々な運動部から誘われてるが、本人は悪魔で趣味でやるのが好きらしく、揃って断ってる。


中曽根商事は成見グループよりは下だけど、道はペコペコ媚びへつらう事無く接してくれるいいヤツだ。


「外暑そうだなぁーー」
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