ビターチョコレート
▼第一章

→だいきらい



キーンコーンカーンコーン


「ゆいー、お弁当たべよー!」


長い学校生活の中で
唯一の楽しみである昼休みを
告げるチャイムがなった。


ー桜田結衣ー
高校1年生。
身長は149センチ。
髪は茶髪で長さは肩より長いくらい。


「うん、食べよー」

窓の外を見ると雪が降っていた。
12月の寒くて冷たい風が窓の隙間から
入り込んでくる。


結衣は少し震えながらも
お弁当をもって由佳と美穂のところへ
駆け寄った。


「寒くなってきたねー」
「もうすぐでクリスマスやもんね」

由佳は茶色く長くてきれいに巻いてある
髪をくるくるしながら言った。
由佳はこの学校では
知らない人がいないってくらいの、美人さん。


美穂は陸上部で
付き合って1年以上たつ彼氏がいる。
髪は黒く短い。



「クリスマス、美穂は
どうせ巧巳と過ごすんやろ?」

「いや、別に私は結衣たちと
一緒いたいんやけどさ、
巧巳が一緒いたいっていうからー」



美穂は巧巳のことを話すとき
恥ずかしがりながら
うつむくのがくせ。


「そんなこと言って、自分だって
一緒いたいくせにー」

「別に一緒いたくないし!」


こうやっていつも照れて
自分の気持ちをバレバレのうそで
隠すのがかわいいって
思ってるのは美穂には内緒。


「ゆかは、クリスマスどうするの?」

「ゆかは、クリスマス翔くんから誘われたー!
がんばってくるね!」


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