KESHER〜未来へ〜
プロローグ
「柚衣〜おはよ〜」

河川敷を歩く私に、後ろから声をかけてきたのは親友の美香。

「おはよ。」

「昨日の(かいと)もカッコ良かったよねー
だけど、彼女としては複雑かー」


毎朝このテンションで、登校するまで続く弾丸トーク。
でもね、美香は私を気遣って淋しくないように絶妙なタイミングで追っかけてきてくれるんだ。


そう…
私の彼は芸能人。


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