〜夢叶〜
前兆

告白

七月に入ると
周りは受験モードに
入っていた

まいは予備校に通いだし
としろうは相変わらず
HipHopのCDを聞きあさ
っていた
私は美容学校のオープン
キャンパスにいきだし
えみは色んなショップに
通いいいデザインを
書き留めたりしている

えみとは遊べない日
でも毎日メールしたり
連絡は欠かさなかった

題名にはいつも
゙夢を叶えよう☆゙
と打つのが自然になって
いつしか略して
゙夢叶☆゙
となっていた

そんな日々が続き
夏休み えみから
話したいことがある
と連絡があった

地元の駅で待ってると
更に焼けたえみが来た

「えみ、一週間で
かなり焼けたね!」
「でしょー?ばぁちゃん
ちに行ったんだけど
海の近くだから焼き
ほーだいだったよ」
「老後がこわいこわい」
「てか、ゆり日傘?」
「誰かさんと違って焼
けたくないの」
「今はセレブだって焼い
てんだよー」
「はいはい、で、話し
たいことって?」
「こんなとこじゃやだ」
「じゃ、ゆりかご公園いく?」
「行くー」

小学生の頃 男子に混
ざり よく遊んでいた
思い出の場所だ

ブランコに乗りながら
「ゆりには話すよ」
「うん」
「好きな人出来たんだ」
「マジ?!どんな人?」
「まだ秘密なんだけど
ね…」
「どこで知り合ったか
ぐらいいいなさいよ」
「突然。それだけ」
「えー?」
「付き合ったら紹介
するからさ」
「変な奴じゃない
でしょ?」
「うん。ゆり、ビックリす
るよ」
「かっこいいとか?」
「そうだよ」
「へー、よかったじゃん」「うん」
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