【完】君と流れ星を。
ともだち。
◇◇◇


月曜日はまた雨だった。

梅雨だから仕方がないんだけど、靴もカバンも全部が2割くらい重い。


千尋は朝練があるらしくて先に寮を出て行った。

こんな雨降りにどんな練習があるのか不思議だけど、それなりにすることはあるんだろう。



靴箱を開ける。
上履きを見る。


……千尋がいなくて良かったと思う。

心配をかけてしまうのは、試合が近い彼女には申し訳ない。


私の上履きは水に濡れて、とても履けない状態だった。


はぁ。子供みたいなことを……。


「おはよ」


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