死神と私の人生ゲーム
two



――――ピピピピピッ



機械的な音が耳元で鳴り響いている。



うるさいなぁ…
こんな目覚まし私使ってたっけ?



まだ寝たりないような寝過ぎたような…そんな不思議な感覚で私は目を覚ました。



瞼を手で擦りながら、大きな欠伸をして枕元にある時計に目をやる。



7時か…まだ寝れるかな。


家から会社までは歩いてすぐだし、今日は化粧だって適当にすましてしまえばいい。



変な夢を見たせいで気分もあんまり良くないし…



けど自分が死ぬ夢っていいことが起きる前触れだったっけ?



じゃあ、今日はいい日になるといいな。



そんなことを考えながら…あと30分だけ寝よう。
そう決めて布団をかぶり直した。



小さなピンクの花が沢山散りばめられた柄の白い掛け布団。



可愛いらしい柄…



私の趣味じゃないけどね。




…アレ?
じゃあ、一体誰の趣味?



< 26 / 36 >

この作品をシェア

pagetop