愛するということ
「暑ちぃー」

家から5分のところにあるコンビニから帰ってくるだけで、ドッと汗が噴き出る。


「ただいまぁ」


玄関には、中川の靴の横に、瞬の靴が並んでる。



「瞬?帰ってるのかぁ」

今日は、部活へは寄らなかったらしい。
この頃、美術部へ出られないって言ってたっけな。


リビングを覗くと、エアコンが付いているが、誰もいない。


部屋で着替えでもしてるんだろう。
俺は、そのまま自分の部屋へ向かった。



「瞬―帰ってんのかぁ?」

「・・・」



なんだよ。無視かよ
隣の部屋をチラッと見ながら部屋へ入る。


「中川、お前の言ってたアイスなかった」

「・・・」




中川は、いなかった。

トイレかな?
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