恋愛温度(番外編も完結しました)

嘘の行方

 2.嘘の行方


カチャリと、音をさせて鍵を架けられたことに

気づいた時には

もう、事務室のような一室に入った時だった。


「部長あの、、話って何故こんなところで?」


「うん、慎重な君がよくここまで来てくれたって

 驚いたよ。」


「どう言う意味ですか?」


「まだ気がつかないの?

 私は、君が嫌いでね。

 正義感かざして江古田をかばったりして、

 私の面目丸つぶれだよ。

 江古田は足ばっかり引っ張るし、

 辞めさせたいんだよ。


 君だって今回のFAXで居心地が悪いだろ?

 人事部長とも話して、婚約者もいるようだし、

 いっそ寿退職してくれないか?」

馬鹿な?




 
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