君の左手

4






倉庫を出ると、来た時と同じように蓮の大きなバイクに乗せられた



そして、メットをかぶせられた


「しっかり捕まっとけよ?」



蓮はそう言うと自分もバイクに跨りエンジンをかけ、バイクを走らせた



「…」



「…」



会話なし。


まぁ、話すことなんてないんだけどな


でも、その沈黙も嫌なものではなく、むしろ心地よいと思えるようなものだった






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