5秒間の世界
5.0秒
どこかの誰かが

部屋の隅にいる私に


呟いた









____夢は覚めるから夢である
現実は覚めないから現実である


嗚呼、
見知らぬ貴方よ

貴方はなんて残酷なことを言うのか

私はいつまでも楽しい夢を見ていたい

覚めない夢がずっと続けば良いのに、と

私は

どこかの誰かに

聞こえるか聞こえないかぐらいの声で

そう、呟いた
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