―――――――…



別れの時間が刻一刻と迫って来ると、お互いに口数が少なくなっていった。


「あの、遥さん……」


「何?」


どこか歯切れの悪い柊君の態度を不思議に思っていると、彼は一呼吸置いてから続けた。


「俺……」


だけど…


柊君はそこで口を噤んで、小さなため息をついてから微笑んだ。


「すみません、何でもないです……」


「どうしたの?」


「いえ……。本当に何でもないので、気にしないで下さい」


柊君の態度に違和感を抱いたけど、それ以上は話そうとしない彼に何も訊けなかった。


その後は複雑な気持ちを隠して、また他愛のない話をした。


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オトナ女子  アラサー  イケメン  再会  甘々  年下  溺愛  意地悪  強引  一途 

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