―――――――…



どうしてだろう……


顔を確認する前に、それが柊君の手だとわかってしまった。


「どういう事だよ、有紀。約束が違うんだけど」


ざわめく店内で、その声だけが鮮明になって耳に届く。


「柊がウジウジしてるから、じれったくなったのよ」


「別にウジウジなんてしてないだろ。大体、3時に待ち合わせって言ったくせに自分は2時に待ち合わせしてるって、何なんだよ?」


「どうしてそれを知ってるのよ?」


「有紀の携帯が繋がらなかったから家に電話したら、義兄さんが教えてくれたんだよ」


「あら、そう」


眉をしかめた柊君に怯む事無く、有紀は開き直ったように息を吐いた。


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オトナ女子  アラサー  イケメン  再会  甘々  年下  溺愛  意地悪  強引  一途 

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